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ロイド「感謝しないとなー」
ゼロス「何独り言いってんのよハニー?」 ロイド「っ、ゼロス!////」 ゼロス「(ニヤニヤ)なによロイドくん?まさか俺様のこと考えてたとかー?でっひゃっひゃ」 ロイド「…そうだけど」 ゼロス「え?…まじ?」 ロイド「…うーん。やっぱり違うかも?」 ゼロス「はぁ~?どゆことよ?(がっくり)」 ロイド「うーん。ミトスのこと考えてたのかな?」 ゼロス「かな?って俺様に聞くなよ!しかも、みとすぅー??意味分かんないですけど…」 ロイド「だからさ!ゼロスの両親ってミトスが結婚させたんだろ?」 ゼロス「…まぁ、平たく言えばな」 ロイド「だから、感謝しないとなって!」 ゼロス「……おい、ロイドそれはどういう意味だ?」 ゼロス「だーかーら!!その…二人が結婚してなかったらゼロスに会えなかっただ、ろ…/////」 ゼロス「!!……あぁ、そうだな」 ロイド「だから、そこだけはミトスに感謝しないとなって…」 ゼロス「…ロイド、ありがとな」 ゼロス(だったら俺もそこだけは天使様に感謝しないとな…) PR |
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ロイド「なーなーゼロス!」
ゼロス「うん?なにかなハニー?」 ロイド「ゼロスってさぁ~似てるよな」 ゼロス「なになに、俺さまが誰に似てるって?」 ロイド「クラトスだよ!」 ゼロス「……は?」 ロイド「だってさー、まず二人とも魔剣士だろー。それに二人とも弱味を見せないよな」 ゼロス「…あー。でも、弱味を見せないのはロイドくんもだろ?」 ロイド「俺はいいんだよ!…ゼロスは辛いこととかあるとよくしゃべるよな、逆にクラトスは黙ることで隠そうとする」 ゼロス「…ロイドくんにはなんでもお見通しってわけね。つかロイドくん、それ似てるって言うより正反対じゃないのよ」 ロイド「うーん。でもなんか似てるんだよ。」 ゼロス「……たしかに好みは似てるかもな」 ロイド「?なんのことだ?」 ゼロス「ん~?こっちのことこっちのこと」 ゼロス(鈍いんだか鋭いんだか…) あとがき クラ→ロイ←ゼロですかね ロイドは天然でみんなをタラシ続ければいいさ! |
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クラトスとロイドがマーテル教会聖堂で再び巡り会えたのはまさに奇跡だといっていい。
なぜなら、ユグドラシルの側近であるクラトスが自ら神子の再生の旅に同行するなど稀有なことであったからだ。それに15年前最愛の妻と息子を失った(実際には息子は生き延びていたわけだが)クラトスはまさに生きる屍のようになっており、ユグドラシルの思惑も世界さえもどうでもよくなってしまっていたのだった。しかし、今回の神子はイセリア出身の少女であるという。年の頃は16。イセリアということと、生きていれば最愛の息子と同じくらいの年だろうということが、決して動かされることのないクラトスの心に波紋を起こした。この世界再生の旅に同行しよう。そうクラトスが思い立ったのは遅くはなかった。 「ミトス。今回の再生の旅は私が同行する。」 クラトスは目の前に座る少年に話しかけた。 「へぇ…クラトスが?珍しいこともあるものだね」 少年は王座と呼ぶに相応しい精巧な細工の施された椅子から軽やかに立ち上がった。そしてゆっくりとクラトスまで歩み寄るといたずらそうな瞳でクラトスの顔を覗き込んだ。 「好きにするといいよ…僕の邪魔さえしなければね?」 優しい声色はそのままに瞳だけが一瞬にして冷たい独裁者のそれとなる。 「ああ…」 クラトスは背筋に冷たいものを感じたが、それもまた一瞬のことであったので、これから赴くイセリアと、そこに住むという再生の神子に思いを馳せた。 信託がくだる日がきた。それはつまり、再生の神子の16歳の誕生日であることを意味する。 その日クラトスは再生の旅の同行を願い出たため、イセリア近くのマーテル教会聖堂へと赴いていた。どうやら聖堂の中が騒がしいようである。周りは鉄の匂いで満ちており只ならぬ雰囲気である。妙な胸騒ぎを感じたクラトスは聖堂へと続く階段を一気に駆け登った。やはり、争いが起こっていたようである。瞬間、クラトスは咄嗟に動いた。大男と赤い服を着た少年の間に入り大男からの攻撃を受け止め一瞬にして斬り伏せる。 後ろを振り返ると少年が驚いた顔でクラトスを見上げていた。 「…無事か。無事なようだな。」 クラトスは咄嗟にとった自分の行動と、少年を見て胸に沸き上がるなんともいえない温かい感情に戸惑っていた。 |
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今、ロイドたちは王都メルトキオのゼロスの屋敷にいた。
明日、エレカーをもらいうけにくちなわのもとに向かう予定だ。 そして家主、麗しのゼロスさまことゼロス・ワイルダーは特にすることもなく暇を持て余していた。 そう、だから普段特に気にしないようなことを疑問に思ったのだ。 (ロイドくんは二刀流だよねぇ?じゃ、この長剣はだれのよ?) ゼロスは先ほど、ロイドから渡された長剣を眺めながら思った。しかも、渡してきたロイドの顔は何ともいえない複雑な顔で…。 (新品…ってわけじゃねーしなぁ) (まさか、いわくつき…?) と、少し寒気がしたゼロスは直接ロイドに聞くことにした。 コン、コン 「ちょっとロイドくん~、入ってもオーケー?」 ロイドに割り当てた客室のドアを叩く。外にいく姿は見ていないので、多分中にいるだろう。 「ゼロスか?いいぜ」 少しの間のあと了承の返事がかえってきた。 「そいじゃ、失礼しますよっと」 目の前のドアを押して部屋にはいる。ロイドはベッドに腰掛け装備品の手入れをしていた。手先が器用なのか、慣れているのかはたまたその両方か装備品を手入れしている様はなかなか様になっている。 「どうしたんだよ?なんか用があってきたんだろ?」 ロイドは手元に向けていた視線をドアの前で立っているゼロスに向けた。 「べっつに大した用じゃないのよ~」 (マジ大したことないことかも) ゼロスは少しロイドを訪ねたことを後悔し初めていた。 それは、まだ出会って間もないこの少年にくだらない質問をしてくる奴だと、呆れられるのが癪にさわると思ったからと、用心深い自分にしては少年に対してうまく距離をはかれていないことに戸惑っているからだった。 (まぁ、こんなガキ相手に用心も何もないかもしんないけど…) そう、相手は子供だ。熱い理想ばかりを掲げるお子様。 ゼロスはそう思い直し、戸惑いを振り払った。そして、ここへきた目的を果たすことにした。 「あのさ~、ロイドくん?ロイドくんは二刀流じゃない?じゃぁ、さっきロイドくんがくれたこの剣っていったい誰のよ?」 「………」 沈黙。 (またあの顔だ…) |
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