忍者ブログ
  • 2025.04
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4
  • 5
  • 6
  • 7
  • 8
  • 9
  • 10
  • 11
  • 12
  • 13
  • 14
  • 15
  • 16
  • 17
  • 18
  • 19
  • 20
  • 21
  • 22
  • 23
  • 24
  • 25
  • 26
  • 27
  • 28
  • 29
  • 30
  • 31
  • 2025.06
[PR]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

【2025/05/04 17:15 】 |
(見)守りたい人 クラ→ロイ
クラトスとロイドがマーテル教会聖堂で再び巡り会えたのはまさに奇跡だといっていい。

なぜなら、ユグドラシルの側近であるクラトスが自ら神子の再生の旅に同行するなど稀有なことであったからだ。それに15年前最愛の妻と息子を失った(実際には息子は生き延びていたわけだが)クラトスはまさに生きる屍のようになっており、ユグドラシルの思惑も世界さえもどうでもよくなってしまっていたのだった。しかし、今回の神子はイセリア出身の少女であるという。年の頃は16。イセリアということと、生きていれば最愛の息子と同じくらいの年だろうということが、決して動かされることのないクラトスの心に波紋を起こした。この世界再生の旅に同行しよう。そうクラトスが思い立ったのは遅くはなかった。

「ミトス。今回の再生の旅は私が同行する。」

クラトスは目の前に座る少年に話しかけた。

「へぇ…クラトスが?珍しいこともあるものだね」

少年は王座と呼ぶに相応しい精巧な細工の施された椅子から軽やかに立ち上がった。そしてゆっくりとクラトスまで歩み寄るといたずらそうな瞳でクラトスの顔を覗き込んだ。

「好きにするといいよ…僕の邪魔さえしなければね?」

優しい声色はそのままに瞳だけが一瞬にして冷たい独裁者のそれとなる。

「ああ…」

クラトスは背筋に冷たいものを感じたが、それもまた一瞬のことであったので、これから赴くイセリアと、そこに住むという再生の神子に思いを馳せた。














信託がくだる日がきた。それはつまり、再生の神子の16歳の誕生日であることを意味する。
その日クラトスは再生の旅の同行を願い出たため、イセリア近くのマーテル教会聖堂へと赴いていた。どうやら聖堂の中が騒がしいようである。周りは鉄の匂いで満ちており只ならぬ雰囲気である。妙な胸騒ぎを感じたクラトスは聖堂へと続く階段を一気に駆け登った。やはり、争いが起こっていたようである。瞬間、クラトスは咄嗟に動いた。大男と赤い服を着た少年の間に入り大男からの攻撃を受け止め一瞬にして斬り伏せる。
後ろを振り返ると少年が驚いた顔でクラトスを見上げていた。
「…無事か。無事なようだな。」

クラトスは咄嗟にとった自分の行動と、少年を見て胸に沸き上がるなんともいえない温かい感情に戸惑っていた。
そのあと、少年たちと目の前の敵を次々と倒していく。どうやら神子の護衛を務める予定だったものたちは既に倒れてしまったようだ。そこで、少年が神子の旅に護衛としてついていくと言い出した。

「ロイドか…ロイドではすこし心もとないのぅ…」

村の権力者であるらしい老婆は答えを渋らせた。しかしクラトスはそのことよりも老婆が発した少年の名前に衝撃を受けていた。

(まさか…)

15年前に失った最愛の息子の姿が頭をよぎった。

「…おまえはロイドというのか」

クラトスは思わず少年にそうたずねた。

「…そーだけど、人に名前を聞くときは自分から名乗るもんだぜ!」

先ほど、クラトスに庇われたのが気に入らなかったのかロイドはむすっとした様子で言い返した。

「…私はクラトス、旅の傭兵だ。」

クラトスはロイドの顔をまじまじと眺めた。それが居心地悪かったのか、ロイドはクラトスを睨みつけていた視線をそらした。

ロイドたちは信託を受けるために聖堂の最上階をめざした。クラトスがいたこともあり難なく信託を受けるとコレットとクラトスはコレットの祖母であるファイドラの元へと先に行ってしまった。

















あとがき
めちゃくちゃ中途半端な感じですみません…なぜ四大天使の一人であるクラトスが神子の護衛に来たのかな~という疑問から生まれた小説でした。
PR
【2010/09/24 18:35 】 | TOS小説(BL) | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
<<TOSプレイ記 | ホーム | おさがり(ゼロス+ロイド)>>
有り難いご意見
貴重なご意見の投稿














虎カムバック
トラックバックURL

<<前ページ | ホーム | 次ページ>>