そのあと、少年たちと目の前の敵を次々と倒していく。どうやら神子の護衛を務める予定だったものたちは既に倒れてしまったようだ。そこで、少年が神子の旅に護衛としてついていくと言い出した。
「ロイドか…ロイドではすこし心もとないのぅ…」
村の権力者であるらしい老婆は答えを渋らせた。しかしクラトスはそのことよりも老婆が発した少年の名前に衝撃を受けていた。
(まさか…)
15年前に失った最愛の息子の姿が頭をよぎった。
「…おまえはロイドというのか」
クラトスは思わず少年にそうたずねた。
「…そーだけど、人に名前を聞くときは自分から名乗るもんだぜ!」
先ほど、クラトスに庇われたのが気に入らなかったのかロイドはむすっとした様子で言い返した。
「…私はクラトス、旅の傭兵だ。」
クラトスはロイドの顔をまじまじと眺めた。それが居心地悪かったのか、ロイドはクラトスを睨みつけていた視線をそらした。
ロイドたちは信託を受けるために聖堂の最上階をめざした。クラトスがいたこともあり難なく信託を受けるとコレットとクラトスはコレットの祖母であるファイドラの元へと先に行ってしまった。
あとがき
めちゃくちゃ中途半端な感じですみません…なぜ四大天使の一人であるクラトスが神子の護衛に来たのかな~という疑問から生まれた小説でした。
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