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静かな森のなかで金属同士がぶつかる鋭い音が響く。
年末という事で、一旦イセリアに戻って来ていたロイドは久しぶりにクラトスと稽古をしていた。 「やぁっ!」 ガキンッ 「…そこまでだ、ロイド」 一際大きな音がした後、男は目の前の少年の剣を受け止めながらそう声をかけた。 「え?もうか?」 久しぶりのクラトスとの剣術指南に張り切っていたロイドは、クラトスの言葉に残念そうに剣を下ろした。 「直辺りも暗くなる…それに私も本調子ではないのでな」 「そっか、ごめんな。俺、つい…」 クラトスとの稽古が楽しくて、と暗に含ませて、ロイドが男の顔を伺うとそれが伝わったのか、クラトスはフッと笑ってロイドの頭に手を置いた。 「すまないな。だがお前も腹がへったのではないか?」 ぐー 「そ、そうだな。皆のところに戻るか。」 タイミングよく鳴った腹の音にロイドは赤面すると早口にそう言った。 「そうするとしよう。…それに迎えも来たようだしな。」 クラトスの目線の先を追うと、木の影からひょっこりとゼロスが姿を現した。 「よう、ハニー。この俺さまが迎えに来てやったぜ。」 「ゼロス!お前が迎えに来るなんて珍しいな。」 「まぁ、たまにはな」 実際ゼロスは、ロイドとクラトスの様子が気になり少し前からいたのだか、そんなことは少しも出さない。もちろん、クラトスは気づいていたが。 「それより、夕食がそろそろ出来る頃だから戻ろうぜ~」 「?なんだぁ、出来たから呼びに来たんじゃないのか?」 「…フ」 変なところで鋭いロイドにゼロスは内心冷や汗をかきながらも、どうにかはぐらかし皆の待つロイドの家に戻ることになった。 「ただいまー!うっわー。いい匂いだな」 ドアを開けた瞬間に漂ってきた美味しそうな匂いにロイドは嬉しそうに言った。 「あ!お帰り、ロイド!それにゼロスとクラトスも。もうすぐで料理が完成するからちょっと向こうで座っててよ」 忙しなく動きながら、ジーニアスはロイドたちに声をかけた。ジーニアスに言われるまま、豪華な料理の並ぶテーブルの方に行くと今度はプレセアと、リフィルが全員分のお茶を入れていた。 「おかえりなさい。外は寒かったでしょう?先にお茶でも飲んでいて?」 「あぁ、サンキューな!」 |
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